この記事は、ニフクラブログで2016-08-22に公開された記事を移転したものです。
こんにちは、ニフティクラウド テクニカルアカウントエンジニアです。
ニフティクラウドのパートナー企業が提供するソリューションサービスとして、クラウド型バックアップサービス(Acronis Backup Cloud for ニフティクラウド)をご紹介します。
今回はそのAcronis Backup Cloud for ニフティクラウドを使ったサーバーの復元試験を行いました。 内容としては、東日本リージョンeast-14環境で作成したバックアップを、Acronis Backup Cloudのブータブルメディアを用いて西日本リージョンwest-12環境に復元するというものです。
環境
復元元:ニフティクラウドeast-14 | 復元先:ニフティクラウドwest-12 | ||
---|---|---|---|
IP | xxx.xxx.xxx.xxx | IP | yyy.yyy.yyy.yyy |
OS | Ubuntu 14.04 64bit Plain | OS | Ubuntu 14.04 64bit Plain |
サーバータイプ | e-medium | サーバータイプ | e-medium |
ファイアフォール | |||
IN 設定 | Port 22, 3389のみ開放 (リモート接続に使用) | ||
OUT設定 | 設定なし |
検証手順
1.east-14(以下East)環境のUbuntuのバックアップを取得
East環境のUbuntuのバックアップを取得します(今回の場合はすでに取得済み)。
2.west-12(以下West)環境のUbuntuをAcronis Backup Cloudのブータブルメディアを用いて起動
2-1.West環境でサーバーを再起動 この際に起動オプションの「BIOS画面で停止する」をチェックします。
2-2.ダウンロードしたboot-media.isoをコンソールからisoファイルマウントして起動
※isoファイルが更新されている可能性があるので、最新を管理画面から取得してください。
2-3.起動後、Languageを日本語に設定し、Rescue Mediaをクリック マウスが操作しにくい場合には矢印キー、Tabキーを使用し、キーボードから操作します。
2-4.Rescue Mediaから起動 ※数分程度、必要となります。
3.起動後、Acronis Backup Cloudのアカウントを使用しEast環境のバックアップを参照
3-1.ツールメニューからネットワーク設定を選択し、DNSを設定
3-2.自動構成のチェックボックスを外し、DNSサーバーのフィールドに8.8.8.8を入力
3-9.Acronis Backup Cloudの ID、パスワードを入力しOKをクリック
3-11.Eastで取得したバックアップ一覧からUbuntuのバックアップを選択 すべてのボリューム(MBR含む)を選択しOKをクリックします。
3-12.自動的にマッピングされるため、 ここでの変更は何もせずにOKをクリック
4.復元開始
4-3.アクションメニューから終了を選択 この後、再起動がかかるのでコンソールからboot-media.isoを切断します。
5.復元終了後、OSを起動し、East環境にあるファイルが復元されたWest環境にあることを確認
5-3.ニフティクラウドのコントロールパネル上でも起動していることを確認
復元の確認
復元前
root@ubuntu:~# df -hT
Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on
udev devtmpfs 991M 4.0K 991M 1% /dev
tmpfs tmpfs 201M 688K 200M 1% /run
/dev/sda3 ext4 28G 1.3G 25G 5% /
none tmpfs 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
none tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none tmpfs 1001M 0 1001M 0% /run/shm
none tmpfs 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/sda1 ext4 464M 36M 400M 9% /boot
root@ubuntu:~#
root@ubuntu:~# pwd
/root
root@ubuntu:~#
root@ubuntu:~# ls -l
total 0
root@ubuntu:~#
復元後
root@ubuntu:~# df -hT
Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on
udev devtmpfs 991M 4.0K 991M 1% /dev
tmpfs tmpfs 201M 696K 200M 1% /run
/dev/sda3 ext4 28G 2.6G 24G 11% /
none tmpfs 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
none tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none tmpfs 1001M 0 1001M 0% /run/shm
none tmpfs 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/sda1 ext4 464M 68M 368M 16% /boot
root@ubuntu:~#
root@ubuntu:~# pwd
/root
root@ubuntu:~# ls -l
total 322608
-rwxr-xr-x 1 root root 330344200 Jul 20 13:32 Backup_Agent_for_Linux_x86_64.bin
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jul 20 14:01 check_east14.txt
root@ubuntu:~#
復元後も同じIPアドレスですが、アクセスのために使うSSH鍵はEASTのサーバーで使用していたものに変わるので注意してください。また、復元前には存在しないAcronis Backup Cloudのインストーラーが復元後では確認できます。このインストーラーはEast環境で使用していたものとなります。
df -hTを復元後にそれぞれEast、West環境で実行した結果、同じ結果となっている
East
Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on
udev devtmpfs 991M 4.0K 991M 1% /dev
tmpfs tmpfs 201M 696K 200M 1% /run
/dev/sda3 ext4 28G 2.6G 24G 11% /
none tmpfs 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
none tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none tmpfs 1001M 0 1001M 0% /run/shm
none tmpfs 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/sda1 ext4 464M 68M 368M 16% /boot
West
root@ubuntu:~# df -hT
Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on
udev devtmpfs 991M 4.0K 991M 1% /dev
tmpfs tmpfs 201M 696K 200M 1% /run
/dev/sda3 ext4 28G 2.6G 24G 11% /
none tmpfs 4.0K 0 4.0K 0% /sys/fs/cgroup
none tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
none tmpfs 1001M 0 1001M 0% /run/shm
none tmpfs 100M 0 100M 0% /run/user
/dev/sda1 ext4 464M 68M 368M 16% /boot
root@ubuntu:~#
まとめ
この結果より、正しく復元できたことが確認できます。同じ構成を複数構築したい場合も便利に使えるかもしれません。 今回はUbuntu14で検証しましたが、WindowsやRedHatも対応していますので、ぜひバックアップ用途に使ってみてください!