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Adobe Fireflyでブログ記事のサムネイル画像どうするんだ問題を解決!?

Adobe Fireflyの紹介ページ

こんにちは。富士通クラウドダイレクトの中の人田畑です。画像生成AIで割を食いそうで食わない、でもやっぱり食うかも…そんな曖昧ポジションな生き物、デザイナーです。

さて、テックブログを執筆される皆さんとしては、いざ記事が完成しても、記事中の文字以外の要素がコードブロックのみになってしまい、各所で表示されるのがタイトルとアイコン画像だけでちょっと寂しいな…。と思ったりする時もあるのではないでしょうか。

そこで、今回はそんなブログ執筆時に困りがちなサムネイル画像にできる「イメージ画像」を、ベータ版を利用できるようになった、Adobeの画像生成AIサービス「Adobe Firefly」を使ってお手軽生成できるのか、できないのか、どっちなのか試してみたいと思います。

Adobe Fireflyとは

Adobe製品に搭載される予定の画像生成AIサービスで、文章やキーワードから画像を生成することが可能です。

このFirefly、巷にある同種の他サービスと大きく違う点があるのですが、それは、Adobe StockなどのAdobeが管理するものや、オープンライセンス、パブリックドメインになっているものを学習データにすることによって、他者の著作物や知的財産権に配慮している点です。そのため、生成した画像データを安心して商用利用することができるようになるという、商業デザイナーにとっては夢か悪夢か…といったサービスになります。Adobeの画像生成AIについての見解などはAdobeのお知らせなどで読むことができます。(なお、残念ながらベータ版の間は生成した画像の商用利用はダメとのこと)

サービスのトップページがこちら

現在(執筆時点)はベータ版が提供中で、サービスのトップページ等から招待リクエストを送るとしばらくして招待メールが届き、利用できるようになります。(18歳以上でAdobeアカウントを持っている/作れる人がリクエスト可能です)

そのベータ版では以下の3つの機能を試すことができます。

  • Text to image:文章を入力すると、それっぽい絵がでてきます。日本語でも入りましたが、英語のほうがよさそうです。
  • Text effects:テキストと、そのテキストに施す装飾を文章で指定できます。今回は試しません。
  • Recolor vectors:SVGファイルをアップロードして、バリエーションの雰囲気を文章で指定すると、カラバリを作ってくれます。今回は試しません。

早速生成!

では本題に入ります。ブログ執筆時に困るイメージ画像をお手軽に、ということで、Adobe Fireflyの主要機能と思われる「Text to image」を使って画像を生成していきましょう!

Text to imageのトップページ。イケてる生成イメージが盛りだくさん!

とりあえずお試しということで、弊ブログの過去記事のタイトルから、文章っぽい「いまさら聞けない?初心者エンジニアが知っておくべき落ちないシステムの作り方」をそのままテキストボックスに入れていきます。が、英語での入力がよさそうなので、無料の翻訳サービスを使って翻訳しています。レッツ生成!

Can't you hear me now? How to build a robust system that a novice engineer should know

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できたのがこちら

あっという間に生成できました!画像生成は結構時間かかる印象あったのですが、早いですね。

しかし、これは…。どうやら「エンジニア」がITエンジニアと捉えられていない?作業服を着用しています。となると「落ちない」も別の表現のほうがいいのかも…。あと、イラスト調なのもちょっと思っていたのと違います。これは、デフォルト出力が「art」になっているからでしょうか。と言うことで、「photo」「16:9」の指定を追加し、さらに画像中にテキストはいれたくないので、それも追加で指示します。

Can't you hear me now? How to build an infallible IT system that a novice IT engineer should know. Don't put text in the picture.

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こんなんできました

さっきよりはマシになった気がしますね!しかし、違和感もあるし、テキストもヘルメットもある…。ちなみに、特に人種や国を指定せずに生成すると日本風の人物や風景が出てくることが多く、なにかしらの調整がされているようです。(文章で指定すれば日本以外の雰囲気の人物がでます)

若干Fireflyさんの性能に疑問を抱き始めてしまったため、試しに、コンピューター要素を全面に押し出せる単語で再生成してみます。

A huge server room. The LED on the server glows blue or red. Digital wallpaper.

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あれ、かっこいい?

ちょっとサーバールーム描いてみてよ!という依頼でしたが、なんか普通にそれっぽいのが出てきました。やるじゃん!

…と言うことは、タイトルそのままではだめで、やはり何かしらイメージとなるキーワードを与えてあげる必要があるみたいです。

AIコラボ

しかし、今回の趣旨は「タイトルそのままでいい感じの画像を作れるか?」という所でもあるので、一歩譲ってChatGPTさんにキーワードを考えてもらおうかと思います。

「いまさら聞けない?初心者エンジニアが知っておくべき落ちないシステムの作り方」というタイトルのブログ記事をイメージできる風景を考えて

↓ ↓ ↓

できたのがこれ

おお、一見よさそうで、ストーリー無茶苦茶なんですが、使えそうな風景はあるような、ないような…。とりあえず人物が登場しなさそうな二つ目の段落を翻訳してFireflyに突っ込んでみます。

うーんそれっぽい、それっぽいが、フリー素材でみなさんすでに持ってそうなものができてしまいました。人間がイメージ膨らましてあれこれ指示をしていかないといけないのかも。

まとめ

さすがに「ブログタイトルを入れたらそのままいい感じの画像が出てくる!」訳には行かず、落胆と安心が入り混じった複雑な気持ちになる結果でしたが、サービスの精度もどんどん上がっていくでしょうし、これが安心して商用利用できるようになるのはかなり期待大です。とりあえず、AIを使いこなすためのクリエイティビティと指示力を高めていきたいと思いました。

おまけ) 試しに「天使に祝福されたサーバー。背景には地球とラップトップを持ったITエンジニア」と入れたらこんな感じでした。

この路線がただしい使い方か…?