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BCP・DRで有効な対策とは?ポイントは「クラウド」の活用

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こんにちは、富士通クラウドダイレクトのMです。

先日の「中小企業のエンジニアこそ知っておくべき『BCP(事業継続計画)』の基礎知識」の記事では、災害などの有事の際に被害を最小限にし、事業の継続や早期の復旧を図るための計画である「BCP(事業継続計画)」について、基礎から解説しました。

一方で、「BCPが何かはわかったけど、何を対策として盛り込めばいいの?」と感じた方もいるかと思います。BCPに盛り込むべき対策は業種などによっても異なりますが、例えば製造業の場合、原材料や部品の調達先の複数化、代替拠点の確保と整備などが必要になります。また、これらの業務プロセスを遂行するにあたって考慮しなければならないのが「ITシステム」であり、対策の重要性は極めて高いといえます。

BCPのうち、ITシステムに関する対策のことを「DR(Disaster Recovery)」といいます。今回は、DRの概要から、DRにクラウドを活用するメリットまで、中小企業のエンジニアの方や情報システム部門の方向けに詳しく解説します。

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【開発者向け】FJcloud-Vスタートアップガイド Nextcloud構築編

こんにちは。日本仮想化技術株式会社の水野です。前回の記事では、FJcloud-Vでサーバーを立てる際の、セキュリティについて解説しました。

今回はもう少し実践的な内容として、Nextcloudサーバーの構築と使い方を解説しましょう。

Nextcloudとは

Nextcloudとは、オープンソースの生産性プラットフォームの名前です。もう少し簡単に説明すると「セルフホストできるDropboxのようなファイル共有サービス」です。
DropboxやOneDriveを使った経験があれば、それを自宅や組織内で独自運用できるのが、どれほど便利かは想像できるのではないでしょうか。家庭内ではもちろん、セキュリティポリシーなどの理由によってクラウドサービスを利用できない企業においても、あると非常に便利なサービスのひとつです。

nextcloud.com

技術的なトレーニングというのは、しっかりと手を動かすことが大切です。そして教科書的な内容よりも、現実に即した実用的なものをテーマにした方が、モチベーションも沸くというものです。そういう意味で、インフラの基礎が詰まっており、日常生活においても便利に使えるNextcloudサーバーは、丁度いいお題だと筆者は考えています。

どうしてセルフホストするのか

「いつも運用コストの話してるじゃん。なんでわざわざIaaSでセルフホストするの? (Google Drive/Dropbox/OneDriveなど)の方が楽でいいじゃん」

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ニフクラがFJcloud-Vになったら何が変わる?

こんにちは、富士通クラウドダイレクトの中の人、鮫島です。

富士通クラウドダイレクトで販売している、FJcloud-Vがニフクラの富士通で販売する際の名称ということはご存じの方も多いと思います。

ここで重要なお知らせがあります。

2024年4月1日付でニフクラを提供している富士通クラウドテクノロジーズ株式会社は、[富士通株式会社へ吸収合併されることとなりました。

つまり…

2024/04/01からニフクラは「FJcloud-V」になります。

本記事では、おもにニフクラをご利用中の皆様向けに現時点で判明していることをFAQ形式でまとめたものになります。

※ニフクラmobile backendなどの情報は、すでにまとまっているのでここでは扱いません。

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【開発者向け】FJcloud-Vスタートアップガイド セキュリティ編

こんにちは。日本仮想化技術株式会社の水野です。前回の記事では、初心者向けにFJcloud-Vでのサーバーの立て方を紹介しました。

クラウドが流行っているのは理解していても、その利用に漠然とした不安を感じたり、なんとなく抵抗感のある人も多いと思います。

そしてそう感じる原因のひとつが、セキュリティではないでしょうか。誰もがアクセスできるインターネット上に、サーバーを立てるのがなんとなく怖かったり。あるいはクラウドサービスそのものを不正利用されてしまうと、膨大なコストが請求される可能性もあります。

怖いですね。

blog.clouddirect.jp.fujitsu.com

そこで今回は、FJcloud-Vを利用するにあたって、初心者がとりあえずやっておくべきセキュリティ強化策を、「FJcloud-Vの不正利用を防ぐ対策」と「ネットワークのアクセスを制御する対策」のふたつに分けて紹介します。

今回紹介する施策は、すべて無償で行えますので、とりあえずこれだけはやっておきましょう。

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中小企業のエンジニアこそ知っておくべき「BCP(事業継続計画)」の基礎知識

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こんにちは、富士通クラウドダイレクトのMです。

先日、「クラウド移行のその前に!知っておきたい『責任分界点』と『可用性』の関係」の記事でもお話しましたが、ここ数年、地震や豪雨などの自然災害、新型コロナウイルスをはじめとするパンデミックなど、業務に大きな影響を与える出来事が頻発しています。

最近も千葉県の東方沖で地震が相次いでおり、心配は尽きません。千葉県民の私は先週、防災グッズを買いに100均をハシゴしました。

首都直下地震や南海トラフ地震などの発生も懸念される一方で、こうした「不測の事態」に備えることの重要性は、企業規模を問わず高まっています。特に、業務を推進する上で必要不可欠ともいえるITシステムは、停止による影響が大きいため、より一層の対策が必要です。

災害以外にも、サイバー攻撃の増加など、システムを取り巻く状況が厳しさを増す一方で、対策に頭を悩ませている中小企業のエンジニアの方や、情報システム部門の方も多いのではないでしょうか。

そんな中、改めて注目されているのが「BCP(事業継続計画)」です。今回はこのBCPについて、概要から必要とされる理由など、基礎から改めて解説します。

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