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FJcloud-V(ニフクラOEM)の無料トライアルで雑にWordPressを入れてみた

この記事は、ニフクラブログで2022-02-01に公開された記事を移転したものです。

こんにちは。富士通クラウドテクノロジーズの鮫島です。

いつもは、ニフクラエンジニアミートアップの記事と情報セキュリティのうんちくを語る記事ばかり書いていますが、今回は珍しく使ってみた系の記事を書いてみました!

最近、ニフクラ エンジニアミートアップで自宅サーバーや自宅仮想環境というテーマで個人宅にサーバーを置いている人をたくさん見てしまったのがきっかけです。

blog.pfs.nifcloud.com

自社製品なら無料で検証できるんでしょう?

自社製品を好きなだけ使える特権?ふーん・・・

と考える方もいらっしゃると思います。

外資系のメガクラウドを利用すれば、自宅に無料で検証用の仮想サーバーを立てるのは簡単ですが、 ニフクラは個人が契約することはそもそもできません

終了

・・となるところですが、ちょっとした裏技がご用意されています。

personal.clouddirect.jp.fujitsu.com

富士通ブランドで提供されているニフクラのOEMサービス「FJcloud-V」です。 こちらは個人のお客様でもクレジットカードさえ用意すれば2か月無料でお試し可能です。

しかも!今ならe認定ラーニングでニフクラ/FJcloud-Vの初級認定資格が取得できる無料トレーニング付き。

Tomcatのlog4jは最新版を適用しましょう

この無料トレーニングを見ながら、言われるとおりにポチポチやると、いつのまにか最低限のシステム構築ができるようになって、オンライン試験に合格すると初級認定資格までもらえるという講座です。

これを見ながら、実際に無料でサーバーを立ててみるといいでしょう。

今回は、FJcloud-Vの無料トライアルに関わるつまづきポイントやありがちな失敗を中心に解説します。

前提条件

本記事は、以下の前提知識があまりない方を想定しています。

Linuxサーバーの基本的な操作、知識
Linuxカーネルパラメーターの基本的な操作、知識

※知識がある方のツッコミをお待ちしています。

FJcloud-V利用前にやるべきこと

Fujitsu Cloud Directの会員登録が必須

まず、Fujitsu Cloud Directの会員になってください。

右上の赤く囲った部分をクリック
Fujitsu Cloud Direct(ECサイト)の会員にならないとFJcloud-Vを購入できません。

※固定費などは発生しません!
※お作法なので深く考えてはいけません。

クレジットカードを用意する

Fujitsu Cloud Direcの会員になったら、【無料トライアル】FJcloud-Vをカートに入れます。
クラウドってサブスクリプションサービスなのにカートに入れるの?とか細かいことを気にしてはいけません。

よほど好奇心が強くないと、この商品一覧にはたどり着かないはず…
決して、【ID取得】FJcloud-Vをカートに入れないこと。
いきなり課金されます。

FJcloud-VのIDが発行されるまで3営業日?かかる

無料トライアルですが、クレジットカードの登録は必須です。

カードを登録して、カートに入れた【無料トライアル】FJcloud-Vを決済します。
ちょっと怖いですが、お金は発生しませんので安心してください。
※2か月経過しても、自動的に課金されることはありません。

しかし、FJcloud-VのIDが発行されるまで約3営業日かかりますので、「富士通クラウドコンタクトセンター」からIDが発行されたよ!というメールが届くまでしばらく待ちます。

Gmailなどのフリーのメールアドレスでも構いませんが、IDが発行されたというお知らせメールが迷惑メールに入れられないように注意しましょう。

申込みタイミングに注意(重要)

月初に無料トライアルを申し込んだら二か月弱使えますが、月末に申し込んで月末にIDが発行されると無料期間が半分になるので注意!
※要するに60日間無料ではなく、申込月から二か月無料

無料トレーニングは要予約(重要)

私はうっかりしていて、無料トライアル期間内に無料トレーニングを申し込みすることができませんでした!

無料の初級講座は申込可能な日程が決まっている!

ID発行!さっそくログイン

気を取り直して、IDが発行されたというお知らせ(FJcloud-V トライアルサービス利用開始のご案内)メールを読んで、FJcloud-Vの管理画面(コントロールパネル)にログインしてみましょう!

FJcloud-VといいつつニフクラOEMなのでニフクラIDが発行されます。
利用開始前に、パスワードを変更します。
※手順はメールに記載してある通りに行ってください。

メールにはこういう情報が記載されています。

・ログインURL:https://nc.paas.cloud.global.fujitsu.com/web
・ニフクラID:*******(アルファベット3桁数字5桁です)

ニフクラと異なり、FJcloud-Vのポータルにはログインの入り口は設置されていません。
メールに記載されているFJcloud-VのログインURLをブックマークしておきましょう。

初公開!これがFJcloud-Vの管理画面(コントロールパネル)だ

この画面以降は、基本的に前述の無料トレーニングもしくはニフクラスタートアップガイドを見ながら操作すれば、サーバー作成が簡単に行えるはずです。

参考情報
サーバー作成までの手順
サーバーへのログイン(Linux系)

ここまでやると、Windowsのターミナルソフト(Terraterm)からニフクラのサーバーにアクセスできます。

ssh秘密鍵認証はパスコードとpemファイルの場所さえ記憶していたらOK

ログインに成功すると、ターミナルにシェルプロンプトが表示されるのでコマンド入力が可能になります。

localhostがサーバー名になっています。

FJcloud-Vの無料トライアル開始!

無料枠で何をするか(無料枠で出来ること)

サーバー作成=パソコンを買ったけどOSしか入っていない状態だと思います。 無料枠で何をしようか?と考え込むのは初心者にありがちな話です。

画像で恐縮ですが、無料提供している環境は以下のとおりです。

Kubernetes Service HatobaやDevOps with GitLabも対象!
制限事項など詳細は、こちらをご覧ください。

痛恨のミスにより、受講できなかったニフクラ/FJcloud-V講座 入門編 eラーニング(認定試験つき)の概要を未練がましく見たところ、Apacheとtomcatのインストール手順をハンズオンで教えてくれるみたいですね。

とりあえず、これと同じことをやってみることにしましたが、予想通りインターネッツ上にニフクラ/FJcloud-Vに関する情報がほとんどありません。

ようするにコマンド打てばいいんだろ?

開き直って、ブック●フで買ったLinux入門を参考にしていろいろやってみようとした矢先に、2017年の過去から未来の私に向けて送られた古文書(ヒント:スタートアップガイド)をインターネッツで発見しました。

古いけど、Web サーバー編って書いてあるし、何とかなる(雑)だろう・・・。

ちゃんと無料トライアル期間内に無料トレーニングを受講できなかった人は、私のように修羅の道を歩みましょう。

Webサーバーを雑に構築してみた

受講できなかった無料トレーニングにはApacheとtomcatをインストールって書いてありましたが、古文書によるとWebサーバー構築のために、Apache Webサーバー、MariaDB、WordPressのインストール・設定が必要のようでした。

結局Apacheも必要なのか!

Apache Webサーバーと、WordPressが使用するPHPのモジュールも一緒にインストールします。

# yum install httpd php php-mysql php-mbstring -y

MariaDBをインストール

続いてMariaDBをインストール

# yum install mariadb-server -y

Mariadb起動してみた。何か、動いてるぞ?

#vsystemctl start mariadb

システム起動時にmariadbが起動するように設定できるらしい。

# systemctl enable mariadb

いいのか?ほんとにこれで。 続いて、データベースの設定を行う。

# mysql -u root -p   
Enter password: 

※パスワードは設定されていないのでそのままEnterキーを押す?

MariaDB [(none)]> create database wordpress;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]> grant all privileges on wordpress.* to 'wordpress'@'localhost' identified by 
'wordpress';
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]> flush privileges;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]> ¥q
Bye

本当に大丈夫なのか?

WordPressインストール

作業ディレクトリを/var/tmpに変更し、WordPressの最新版をインストールする

# cd /var/tmp

cd の後に空白がいるんだな…

ファイルをダウンロードして解凍する…

# wget http://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
# tar zxf latest-ja.tar.gz

解凍したファイルをApache WebサーバーのDocumentRootディレクトリに移動し、所有権を変更。。

# mv wordpress /var/www/html
# chown -R apache:apache /var/www/html/wordpress

適当なブラウザーで「http://サーバーのIPアドレス/wordpress」にアクセスすると動くらしいぞ?

さあ始めましょ…いや、動いてないよ!

う、動いてないYO!(時間切れ)

と・・・まあこんな感じで、色々楽しめること請け合い。

最後にリマインド(2つの失敗)

ありがち?な失敗なので、恥ずかしながら改めて記載しておきます。 出来るだけ苦労しないためには、下記の2点に注意しましょう。

・申込タイミングを誤るとトライアル期間が半減する
・無料トライアル期間内に無料トレーニングを受講できない

いろいろと失敗はありましたが、自分で情報を探しながらサーバーの構築を試行錯誤するのはなかなか楽しいですね。

Let's Try FJcloud-V

personal.clouddirect.jp.fujitsu.com

【補足】その後、無事雑にWordPressを動かすことに成功している模様です。

www.youtube.com