こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2023年6月14日(水)に第61回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。
今回は、人気シリーズ「自宅サーバー構築超入門」の参加者アンケートで要望の多かった「マイクラサーバー(Minecraftサーバー)」をテーマに取り上げてみました。
Minecraftは、子供から大人まで楽しめる超人気ゲームです。 特に、お友達や知り合いと一緒に集まって遊べる「オンラインマルチプレイ」はMinecraftの楽しみのひとつですが、「オンラインマルチプレイ」を行うためには誰かが「マイクラサーバー」を立てる必要があります。
- Minecraftサーバーで覚える自宅サーバー環境構築入門
Minecraftサーバーで覚える自宅サーバー環境構築入門
「マイクラサーバー」構築を通じてサーバー構築のスキルアップを図るという趣旨で、実際に自宅サーバーやクラウド環境にマイクラサーバーを立てた経験者を集めて、構築手順・苦労した点・楽しみ方についてお話を聞いてみるという内容になります。飛び入り参加枠も全部埋まって、バリエーション豊かなセッションを楽しんでいただけたのではないでしょうか。
非エンジニアがクラウド上にMinecraftサーバーを構築するまでの記録
富士通クラウドテクノロジーズ社には、eSports部があり、さらに数名のマイクラサーバー勢が存在するのを目視しています。今回は、eSports部代表として部長の佐々木大樹氏に登壇していただきました。
ニフクラ/FJcloud-Vを使って、実際にマインクラフトサーバーを構築するだけでなく、かなり過酷な負荷テストを行いどこまでサーバーが耐えられるかを検証するという内容です。
ふつう自社製品に負荷をかけて落とさないだろう?
・・・と思いますが、皆さん気になりますよね?
マイクラサーバー構築は簡単
佐々木氏、しきりに非エンジニアという点を強調していますが、ちょっと珍しいのがCUI苦手という点。
圧倒的にCUI派が多いこの界隈で、Ubuntu desktopでGUI運用をしている希少種を見つけたことへの驚きの声が上がっていました。ニフクラ/FJcloud-VはGUIの操作性の良さが特徴なので、佐々木氏とは相性が良かったのかも。
ニフクラ/FJcloud-Vにサーバーを作成してMinecraftをインストールするまでの手順は下記のブログ記事に記載されているままに行えばいいとのこと。
blog.clouddirect.jp.fujitsu.com
Aさん登場(趣味:負荷テスト)
もともと、自宅に友人Aさんが作ったマイクラサーバーを預かってたそうですが、今回はニフクラ/FJcloud-Vでマイクラサーバー構築を行うだけでは面白くないので、趣味がマイクラサーバーの負荷テストという、友人Aさんが考えたオリジナル負荷メニューにどこまで耐えられるかを検証したとのこと。
一般的に、同程度のスペック(シングル構成)のマルチテナントのVMと、物理サーバーを比較すると、なんとなく物理の方が負荷に強そうなイメージがありますが、果たしてどうなるものか。
負荷テスト(Aさんvs FJcloud-V)
Aさんの負荷テストメニューは、下記の7段階で行われました。
・Round1 村人大量発生
・Round2 ニワトリ大量出現
・Round3 ボート大量密集
・Round4 ネザー/オーバーワールド高速往復
・Round5 スカルクセンサー大量同時反応
・Round6 オーバーワールド高速移動
・Round7 たいまつ大量設置
思いのほか?とニフクラ/FJcloud-Vが健闘したというこの勝負、結果はどうなったか下記の動画でご確認ください。
Podmanで身内のマイクラサーバを建てるまでの試行錯誤
続いて、MlRACLE LINUX Users GroupeのAkio Tomita氏が登壇します。
通称「鼻毛鯖」と言われる骨董品の自宅サーバーで運用していたマイクラサーバーを、最新ミニPCに乗り換えるにあたって、勉強を兼ねてPodmanでコンテナ化してさまざまな課題を解決すると言う内容です。
人気のミニPC!しかしCPUスペックが・・・
「実用性重視」の自宅サーバー勢に人気のミニPCですが、新型とはいえCeleronN5105というローエンドCPU搭載という点に不安を覚えますが、それ以外にもネットワークセキュリティ的な問題(知らない人が総当たり攻撃とか)、稼働中のバックアップが撮れていない、JAVAの入れ替えが面倒などの課題があります。
サーバーOSはもちろんMlRACLE LINUXで、ほぼDocker互換のPodman(コンテナ)を使ったり、Tailscale(VPNサービス)を利用したり、コンテナを活用したバックアップ操作で試行錯誤した結果「汚いDockerfile」を書いてしまったり・・・といった技術的な苦労を交えたマイクラサーバー構築ネタを語ってくださいました。
MinecraftサーバーのWeb管理を試みたむかし話
続いて、初参加の飛び入りLT勢が続きます。 10年前(学生時代)に、勉強用の低スペックサーバーでマインクラフトサーバーを構築してiPod touchからWeb管理を試みたときの記録を、宇野弘高氏がお話しくださいました。
10年前からMinecraftのマルチプレイを楽しんでいたベテラン!という点にまず驚きましたが、仲間と24時間起動しっぱなしの当時でも低スペックなサーバーで、セキュリティ的にもギリギリな状態で遊んでいたという昔話だと、ご本人もおっしゃってはいました。
試行錯誤した経験はプライスレス
今はSNSでハッシュタグを付けて聞けば答えてくれる人もいますし、YouTubeの解説動画やブログを探せば何でもあるし、AIも教えてくれる時代です。そのようなものがなかった10年前に、手元の最低限の環境をいじり倒して試行錯誤したことは貴重な経験・スキルになったのだろうなと感じました。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。 youtu.be
自宅サーバーのIPを秘しつつ今話題のCloudflareZeroTrustの恩恵にも預かりつつMinecraft(Bedrock)サーバーをなるべく安全に公開してみた
とても長いタイトルですが、Mikansenseiさんは自宅サーバー勢・特にマルチプレイ勢なら気になるセキュリティに関するLTでした。
具体的には、WireGuardとnginx、Cloudflareの活用でセキュアなマイクラサーバー環境の構築を目指すと言う内容。
マイクラサーバーに求められるセキュリティ要件とは
マイクラサーバーそのものの構築と運用については、ある程度情報は容易に入手可能な状態だと思いますが、セキュリティについては「それぞれの環境に応じたベストプラクティス」が無数に存在する状態なので、初心者泣かせだと思います。
セキュリティあるあるですが、「どこまでなにをやればいいかわからない」という人が大多数だと思いますが、Mikansenseiさんの場合かなり要件がはっきりしている感じがします。
Mikansenseiさんの場合、出来るだけ「サービス」を利用して解決しようとしているのが特徴です。 しかし、理論的には「コレでいけるはず」というシステムを実際に動かしてみると、何か問題が発生したり、完全な自動化が難しく多少妥協が必要だったり…という点は、企業のシステムでもよくある話のような気がします。
完全にガチ目なセキュリティの話になっていて、マイクラサーバー勢恐るべしという感想だったのではないでしょうか。
QAセッション
最後に、恒例のSlidoによるQAセッションが行われましたが、LTがモリモリだったので今回はサクッと終わりました。
佐々木氏の友人Aさんの負荷テストの話が思いのほか人気で、「次はAさんを呼ぼう」みたいな盛り上がりを見せていました。
アンケートで参加者の年齢層を見たところ、かなり若い初心者がたくさんお越しのようでしたが、質問も自宅サーバー構築の初心者からの基本的な内容が多く寄せられていました。
最後に
マイクラのマルチプレイヤー勢は、「いつかはサーバー主」にという人は潜在的に多いことが実感できました。また、自宅サーバー構築をやってみたいが、何をやればいいのかわからない・・・という人もかなり多いことは認識していましたが、そういう人にマイクラサーバー構築はうってつけの題材だと感じました。
いますぐなれるマイクラサーバー主
仲間と楽しむために、自分のスキルを使う、仲間に感謝される、という体験は、特にIT業界では必要なことだと思います。ぜひ、マイクラサーバー構築を通じて、スキルアップにチャレンジしてみてください。
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