この記事は、ニフクラブログで2022-01-06に公開された記事を移転したものです。
こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2021年12月22日(水)に第43回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。
今回のテーマは、前回の「自宅サーバー環境構築超入門」の続編といえる
でした。
自宅サーバーを仮想化ってちょっとニッチすぎるテーマか?と思いましたが、蓋をあけてビックリ当日120名以上というたくさんの方がお越しくださいました。 ありがとうございました。
- 『今さら聞けない人のための仮想化超入門』
- 『Raspberry Pi で始める vSphere 7 超入門』
- 『自宅vSphereからニフクラに引っ越ししてみた』
- 恒例のQAセッション+α
- 最後に宣伝!
『今さら聞けない人のための仮想化超入門』
まずは、本イベントのモデレーター、宮原徹氏による「今さら聞けない人のためのシリーズ」からスタート。
ホストOS型の仮想化、ハイパーバイザー型の仮想化、そして今どきのコンテナも仮想化の一種という話でした。
ホストOS型は、ホストOS上にアプリケーションソフトと並列に仮想マシンを稼働させる方式であり、代表的なソフトウェアとして、Oracle VM VirtualBoxなどがあります。
続いて、ハイパーバイザー型の仮想化は、ビジネスシーンでよく利用されている「VMware」やWindowsでも利用可能な「Hyper-V」などが代表的な存在ですね。
最後に、仮想化のバリエーションとして「コンテナ」も紹介されましたが、ITインフラに対して求められているニーズの変化に合わせて仮想化も変わってきていることが分かりました。
詳細はこちらのスライドとYouTube動画をご覧ください。
www.slideshare.net
『Raspberry Pi で始める vSphere 7 超入門』
続いて、VMUG(VMware Users Grupe)で活躍する、フリーのテクニカルライター(元富士通クラウドテクノロジーズ)の今井悟志氏によるRaspberry Pi (以後ラズパイ)上で vSphere 7 を動かすという内容のセッションです。
そもそも、自宅で仮想環境なんて本当に構築できるのか?という疑問を持つ方も多いと思います。
・超ハイスペックサーバーが必要?
・高額なVMwareのライセンスが必要?
と考えるのも当然です。
vSphere 7 Arm Editionキタ!
しかし、最新バージョンである、VMware vSphere 7にはArm Editionがあります!
Armプロセッサーを搭載したラズパイを使えば、「お手軽」に「自宅vSphere環境」を構築できるから「超入門」だよ?というのが、今回のセッションの趣旨でした。
「超入門」なのに「Raspberry Pi 4を8台」?
という突っ込みはありつつも、MicroSDカードでブートしながら、ESXi は別ディスク(USB メモリー)からインストールするという技で、かなりの沼に足を踏み入れながら無事にラズパイで「自宅vSphere環境」を構築する方法が解説されました。
Flingsでテスト版を入手
VMware では新技術や先行開発した製品・ツールをサポート無しテストしたい人向けに自由にダウンロードできる場所 Flings を提供しています。今回紹介された ESXi Arm Edition もここで提供されているいようです。
詳しくは今井悟志氏のブログをご覧ください。 qiita.com
このように、技術コミュニティはこういった 製品を真っ先にテストして、難関を突破して、その方法をドキュメントとしてアウトプットする人によって成立するんだなあ…と思いました。
人柱の鑑では?
同氏に「なぜ、ラズパイでvSphere 7を動かそうと思ったんですか?」と聞いたら
そこにArm版 ESXi 7があったから
と答えるのではないか?と思ってしまいました。
実際の手順について、詳細はこちらのスライドとYouTube動画をご覧ください。
www.slideshare.net
『自宅vSphereからニフクラに引っ越ししてみた』
続いて、富士通クラウドテクノロジーズからは、本イベントの「ネットワーク回」では常連の蓮沼が登壇。
同社の自宅サーバー勢の中でも、業務に直結する環境である「自宅vSphere環境」を持つ蓮沼が、VMware vSphereを基盤とするニフクラ/FJcoud-V(今回はあえてこう呼ぶ理由が…)に仮想マシンを移行する方法について解説する内容でした。
ニフクラが個人でも使える?
本編に入る前に、蓮沼からニフクラが個人開放された(OEMであるFJcoud-Vのみ)というニュースが告げられます。
ニフクラが個人で試せる時代キタ!
とざわめきが起きました(実際は聞こえないですがSNSでは即座に反応が‥)。
つまり、高価な自宅サーバーを用意しなくても「インターネットさえつながれば、だれでも自宅仮想環境(VM)を実現できる!」ということです。
それではただの宣伝なので、蓮沼の自宅サーバーで稼働する「自宅vSphere」から、VMをエクスポートして、それをニフクラ/FJcloud-Vにインポート(そのまま移行)する方法を解説する内容でした。
VMのイメージを出力
vSphere環境から、まずはVMのイメージを出力します。
VMインポート(そのまんま)
そして、次にインポートするだけ。 その後VMのサーバータイプ、名前、ネットワーク構成など指定して、vmdk(仮想ディスクのイメージファイル)をアップロードするだけで、基本的には完了するはずです。
ほとんど、管理画面上で完結してしまいますが、複数のインポートを行う場合は、APIを利用して自動化した方が効率的かつ安全でしょう。
また、一見簡単に見えるVMインポートのハマりポイントもいくつか紹介されました。
詳しくは、スライドとYouTube動画をご覧ください。
www.slideshare.net
恒例のQAセッション+α
今回は、セッションが多かった上に飛び入りLTも2件ありましたので、SlidoによるQAは各人のセッション終了後都度実施する方向になりました。
QAセッションは、それぞれの動画の後半に収録されていますので、個別の動画はございません。
飛び入りLTは、仮想化といえばVMwareということで、VMUG(VMware Users Group)から氏原氏と武田氏が参加してくださいました。
武田氏のスライドは公開されていますので、どうぞ。
www.slideshare.net
年末の忙しい時期にもかかわらず、たくさんの登壇者・参加者に起こし下さいまして誠にありがとうございました。
2022年のニフクラエンジニアミートアップもさらに皆様に楽しんでいただける企画満載でお送りしますので、お楽しみに!
最後に宣伝!
個人のお客様でもクレジットカードさえあれば、一定期間無料でニフクラ/FJcloud-Vを利用できます!
ぜひ「自宅サーバー」の一つとしてクラウドでVMを立てて遊んでみてください!** personal.clouddirect.jp.fujitsu.com