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【レポート】エンジニアの仕事を変えるノーコード・ローコード活用入門

こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。

2023年8月16日(水)に第63回ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。

fujitsufjct.connpass.com

今回はノーコード・ローコードツールがテーマです。 DX推進の起爆剤として注目されているノーコード・ローコード開発ツールは、たくさんの競合がひしめいている分野ですが、ローコード・ノーコード開発って具体的にどうやるの?何ができるの?といった疑問も多いと思います。

今回は、OSSのローコード・ノーコード開発ツールとして、大手銀行や大手製造業、自治体などでも導入が広がっているという「プリザンター」の開発元、株式会社インプリムの中の人(プリザンターの生みの親 内田 太志氏)をお呼びして、無料で使える「プリザンター」によるインフラエンジニアの業務効率化について語っていただきました。

プリザンターでローコード・ノーコード開発入門

エンジニアの仕事を変えるノーコード・ローコード活用入門

プリザンターで出来ること

プリザンターは、内田 太志氏個人が富士通エフサス在籍時に開発したOSSのツールですが、プリザンターとともに独立起業して株式インプリムを立ち上げて、既に7期だそうです。

よほどのことが無ければ無料でいけそうな予感

富士通エフサスで、ご自身の業務を自動化する目的で開発したそうですが、IT業界でことあるごとにネタにされる「神エクセル」事案を、Webアプリケーションを内製で開発することで解決するという点は、いわゆる業務の効率化・自動化という日本企業で求められるDXシーンにピッタリハマるソリューションだと思います。

まったくコードが書けなくとも、自身の部門で扱う業務フローを理解して可視化できていれば、アプリケーションを作成できるだけでなく、少々プログラミングの知識があれば他のツールとAPIで連携するなどさらに高機能なアプリケーションのカスタマイズを実現できてしまいます。

インフラエンジニアの業務を効率化

今回は、ニフクラエンジニアミートアップの来場者に多いインフラエンジニアをターゲットに「よくあるインフラエンジニアの日常的ワークフローを管理するアプリ」をプリザンターで実現するデモを見せてくださいました。

インフラエンジニアは、基本的に他の部門からの依頼に基づいて何らかの作業を実施することが多いと思いますが、Gitと構成管理ツールを連携してIaCが高度に実践されているようなケースは稀であり、実際にはところどころで「神エクセル(神でないエクセルも)」管理が介入するのが普通では?

プロジェクトの進捗管理を行う場合

このあたり、ビッグネームの業務系SaaSで実現できるケースもありそうですが、「これだけのために人数分の高額なサブスクリプションコストを払える?それならば…」という判断になるのだろうな‥‥と思います。

まずは、無償で利用できるCommunity Editionで、身近な業務をアプリ化してみると良いのかなと思います。会社のオンプレミスのサーバーでも動作しますし、もちろんニフクラやFJcloudを含む一般的なIaaSでも動作するとのこと。 pleasanter.org

思った以上に日本企業の平均的なビジネスパーソンに最適化されたUIで、これなら「神エクセル(神でないエクセルも)」からの移行をスマートに実現できそうですし、少しAPIなどの知識を得てステップアップすればより快適な環境を構築できる可能性を感じました。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

youtu.be

ChatGPTを使ってノーコード開発してみた

続いて、富士通クラウドテクノロジーズの佐々木大樹氏によるLTです。 話題のChatGPTを使ってノーコード開発という、キャッチーなタイトルですが、ニフクラのmobile backend+Monacaでスマホアプリ開発を行う際に、ChatGPTで生成したコードが動くのか?試してみたというものです。

ChatGPT4にコードを生成させたら実質ノーコード開発だ!

最終的に、生成されたコードを1行修正するだけでアプリが動いたという結果でした。 こちらも、無償プランでもそれなりのアプリを動かしている例が沢山あるので是非、お試しいただければと思います。

mbaas.nifcloud.com

詳しくはこちらの動画をご覧ください。 youtu.be

QAセッション

最後に、恒例のSlidoによるQAセッションが行われました。

アンケートによると、約半数の人が実際にノーコード・ローコード開発を試したことがあるとのことでしたが、かなり突っ込んだ質問も多数飛び出しました。

ビッグネームとの比較は気になりますね

Microsoft Power Appsや、Kintoneといったビッグネームと比較ですが、内田氏からは「機能的にはビッグネームの方が充実している部分もあるが、コスト面でメリットがある。オンプレミスで稼働する点など」とのコメントがありました。

小規模の利用では、サブスクリプション費用がネックになるケースも多いため、無償のCommunity Editionはもちろん、コストメリットの高いサポート込み有償プランでも、差別化になると思います。

その他、基幹系の業務で使われた事例についての質問ですが、実際に数百名規模の企業の基幹系の事例もあるとのこと。

財務会計は効率が悪いので専用ソフトを利用する方が無難であり、むしろアプリケーションでカバーできない領域こそが活用しやすい分野とのコメントがありました。

プリザンターだけでなく他社製品についても研究された方からの質問が多かった印象でした。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。 youtu.be

まとめ

日本企業では今後もIT人材が不足し続けるのはほぼ確定していると思いますが、限られた人材・スキルセットの活用を最大化するためには、ローコード・ノーコード開発ツールや生成系AIなども使って「自動化」を進めていくしかないんだろうなと改めて思いました。

それでは次回もお楽しみに。

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