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【レポート】第50回記念 クラウド有識者座談会 納涼クラウド祭り!

この記事は、ニフクラブログで2022-10-25に公開された記事を移転したものです。

こんにちは。 ニフクラエンジニアミートアップ事務局の鮫島です。
2022年8月24日(水)に第50回 ニフクラエンジニアミートアップを開催しました。

今回は、記念すべき第50回ということで
「クラウド有識者座談会 納涼クラウド祭り!」
と題して、メガクラウドから国内クラウド勢まで各クラウドベンダーのエバンジェリストの皆様に、2022年のクラウド業界について語っていただきました。

fujitsufjct.connpass.com

今回の登壇者
・工藤 淳氏(アイレット株式会社)
・鈴木 与一氏(NTTコミュニケーションズ株式会社)
・横田 真俊氏(さくらインターネット株式会社)
・吉田 雄哉氏(日本マイクロソフト株式会社)
・五月女 雄一氏(富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)
・宮原 徹氏(日本仮想化技術株式会社・司会)

要するに、前回2021年8月開催時の面々が再び集結した恒例の座談会ですが、いつものようにハイテンションなトークが繰り広げられました。

絶妙なセグメントで業界動向を語れる面々が揃いました

今回の座談会は、各人が近況報告的なLTをしつつ、それに対して他の参加者がツッコミを入れるという形式で進行しました。

アイレット株式会社 工藤淳氏

cloudpackを提供するAWSの代表的なパートナーとして知られる、アイレット株式会社の工藤淳氏がトップバッターです。

現在は、RackSpaceというマネージドサービスで主にAzureを担当しているそうですが、エンタープライズ寄りの世界で最近マイグレーション(リフト&シフトのリフト部分)が増えている(気がする)とのこと。

これからは「シフト」だ!と思っていたら、むしろ「リフト」が増えている背景ですが、OSやソフトウェアのEOS問題、限界まで使った古い物理機器の更新を先送りできなくなった企業が、重い腰を上げ始めたところでコロナ禍による半導体不足コスト圧縮で、クラウド移行の検討が進むという、ここ数年の社会情勢を色濃く反映した内容でした。

youtu.be

さくらインターネット株式会社 横田真俊氏

さくらインターネット株式会社の執行役員(クラウド事業管掌)横田真俊氏は、モデレーターの宮原氏とのユニット「あすなろブラザーズ」として、2022年上半期のIT5大ニュースというお題でLTを行いました。

・イーロン・マスク氏によるTwitterの買収騒動
・IE11のサポート終了
・auのスマホ障害
・ロシアのウクライナ侵攻にみるTech VS 国家問題
・Web3狂騒曲

こういった、バズワード好きを自認する横田氏ならではのテーマで、予定をかなりオーバーする盛り上がりでした。

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富士通クラウドテクノロジーズ 五月女雄一

続いて、ニフクラを運営する富士通クラウドテクノロジーズ株式会社のチーフエンジニア、五月女雄一が「クラウド事業10数年経過しておじさんになったなあ…」と苦笑いしながら、近況を語りました。

富士通のスパコン「富岳」のAs a Service化(クラウド化)を進めている話や、相変わらず「DevOps/SREをやりたい」という相談が多い話、エッジ案件の増加で顧客側が設置場所を指定できるクラウドサービス「FJcloud-Outstation」の開始、経済安全保障とサプライチェーンマネジメント、そして身近なところで新卒の学生がクラウドネイティブ世代になって驚いたという話もあり、冒頭の「おじさんになったなあ・・・」につながっていたようです。

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NTTコミュニケーションズ株式会社 鈴木与一氏

NTTコミュニケーションズ株式会社の鈴木与一氏は、昨年の座談会時にはIoT系の業務を担当されていましたが、現在は地域社会のカーボンニュートラル&サーキュラーエコノミーをITで実現するというSDGsとDXの最先端といえる事業に関わっているとのことでした。

北海道大学の事例(北海道地域内でエネルギー利用・食料生産などをカーボンニュートラルで実現する取り組み)などが語られて、登壇者の皆さんも興味津々で聞き入っていました。

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日本マイクロソフト株式会社 吉田雄哉氏

トリは、日本マイクロソフト株式会社の吉田雄哉氏です。 テクノロジーセンターのセンター長という肩書になりましたが、鋭い舌鋒は例年通りです。

最近感じることとして、「(クラウド移行の)潮目の変化」があるとのこと。
クラウド黎明期からパブリッククラウド伝道者として活動されていた吉田氏らしく「石橋を2回くらい叩き割ったゾーン 」に入ってきたと表現していましたが、クラウドへの移行がDXという言葉の元で進んだということでしょうか。

それと同時に、複雑な案件も増えてきた(選択肢の増加・複合的な課題)というのは、冒頭の工藤氏や五月女氏の話も踏まえると、クラウド市場の現況をよく表している感じがします。

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といいつつ、「デジタルツイン」「メタバース」といったバズワードやドローンの話も出てくるところがこの座談会の面白いところです。

Slido質疑による質疑応答

全員のトークで、ほぼ予定の時間を使い切ってしまい、質疑応答は中締め後の二次会に持ち越されました。 こちらも、本編のLTで盛り上がったキーワードへの質問やツッコミで盛り上がりました。

Opsが追い付いてないってどういう状態?
メタバースの現実
政府や自治体はなぜ国産クラウドを使わない?

動画の詳細説明欄にチャプターがありますので、そちらから興味のあるものを選んでご覧ください。

youtu.be

毎年話題が尽きないクラウド業界ですが、切磋琢磨して盛り上げていきたいですね(無難なまとめ)
恒例のということで、たくさんの皆様のご来場ありがとうございました。

また来年?お会いできるのを楽しみにしています。